シロリムス新作用研究会
シロリムスは、移植片の拒絶反応の阻止に用いる目的で開発され、細胞分裂と代謝に関与するmTORを阻害する抗生物質です。世界で55ヵ国が腎移植後の薬として承認され、20年以上使用されています。
シロリムスは別名 ラパマイシンと呼ばれ、イースター島の土に棲む細菌から取られました。イースター島のポリネシア語が「ラパヌイ」であることから命名されました。移植された組織や臓器に対する拒絶反応を引き起こすリンパ球(免疫系細胞の一種)の働きを抑える免疫抑制薬の一種であり、セリン/トレオニンキナーゼ阻害薬の一つです。
現在では、様々な腫瘍に対して効果があることがわかり、研究を進めています。